ヒアルロン酸にはどんな種類があるの?

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ひとくちにヒアルロン酸注射といっても注入剤の種類は様々[※1]。 管理人自身はお医者さんではないので、ここではネットからの情報を載せることにします。調べてみると結構な数がヒットしました。

ヒアルロン酸注射にもいろいろある

ヒアルロン酸注射の製剤の種類

どんな種類の薬剤を使うのか、事前にきちんと話し合い、疑問をケアしてから施術に移るように心がけましょう。

ちなみにヒアルロン酸注射の製剤は様々なメーカーから発売されているのですが、種類によって厚生労働省が許可しているものと、していないものあります。

薬事承認されている製剤

ジュビダームシリーズ[※2]

FDAの認可とCEマーク取得の注入剤です。持続期間が数ヶ月ほどのヒアルロン酸注射ですが、ジュビタームは米国食品医薬品局より持続期間が1年だと正式に初めて認められています。粒のない構造のため、注入後もより自然な感触の仕上がりが期待できます。

ジュビダームビスタボリューマXC

ジュビダームビスタボリューマXCは、肌のへこみとボリュームダウンした部位の再生など、顔全体のたるみや張りの改善に有効なヒアルロン酸製剤。2016年9月にジュビダームビスタボリューマXCは厚生労働省より認可も得て、その当初の目的通り、中顔面や下アゴ、減少してしまったこめかみのボリュームを増すことに利用されています。

ジュビダームビスタ ウルトラシリーズ

ジュビダームビスタ ウルトラシリーズは2014年3月に、顔面の中程度から重度のシワの改善、真皮の中層部から深層部に製剤を注入することを目的として厚生労働省から認可されました。

顔のシワや溝に対しては日本国内で初めて製造販売承認を得たヒアルロン酸製剤です。「ウルトラ」、「ウルトラXC」、「ウルトラプラス」、「ウルトラプラスXC」などの種類があり、いずれもヒアルロン酸濃度は変わりませんが硬さにそれぞれ差が見られます。

ジュビダームビスタ ボリフト XC

2018年6月より新しく厚生労働省に承認された製剤です。この製剤はすでにアメリカやヨーロッパなど欧米諸国で承認されているもので、主な用途、効果はシワの改善です。また、顎やこめかみのボリュームアップも期待できる製剤です。

レスチレンシリーズ[※3]

FDAの認可とCEマーク取得の注入剤で、粒子の大きさ別に豊富なラインアップを展開しているのが特徴です。浅いしわにはファインラインを、中程度に深いしわにはレスチレンを、深いしわにはパーレーンを、などしわのタイプによって種類を変えて施術します。

レスチレン

レスチレンは1996年に販売されるや、すぐにメジャーなシワ治療法として世界的に受け入れられ、今なお各国で利用され続けている信頼度の高いヒアルロン酸です。美容を目的とするヒアルロン酸としては、FDA(アメリカ食品医薬品局)から初めて承認された製剤でもあります。

レスチレンの大きな特徴は、粒子の大きさによってヒアルロン酸注入の部位や用途が使い分けられていること。例えば、粒子の小さいものは目元など皮膚の薄いデリケートな部位に、中くらいのものであれば口元などに用いられます。やや粒子が大きければ鼻やアゴに注入され、粒子が最も大きいものは輪郭などの形成に適用されるのです。こうして細かく使い分けることで多様な治療を行えるヒアルロン酸です。

レスチレン・リド

「レスチレン・リド」の名称にある「リド」とは「リドカイン」のことでこれは麻酔を意味しています。その名の通りヒアルロン酸に麻酔が配合されており、中程度から重度の顔のシワの改善に厚生労働省から承認の下りている製剤です。

パーレン

パーレンは、世界70カ国以上で治療に使われている美容医療用のヒアルロン酸製剤です。他のレスチレンシリーズのヒアルロン酸製剤に比べ、粒子が大きいのが特徴となっています。そのため、持続期間が長いことから、鼻や顎、深いシワといった部分に適しています。リフティング効果や持続性が高いことから、国内でも人気の高いヒアルロン酸です。

薬事未承認の製剤

テオシアルシリーズ[※4]

CEマーク取得のヒアルロン酸注入剤で、様々な種類のしわにあった施術ができます。しわの特徴をおさえてテオシアルシリーズを使い分けることで、しわを自然に目立たなくできます。例えば、テオシアル・ファーストラインは浅いしわや細かいしわに適しており、リデンシティーは目の周りに適しています。

リデンシティー

「リデンシティー」はテオシアルシリーズの1種で、注入時の痛みをやわらげることができる麻酔「リドカイン」配合のヒアルロン酸製剤です。

ヒアルロン酸を注入することで顔や首、デコルテなど肌全体に張りを与え、乾燥が原因で生じるちりめんジワを改善する働きを示します。ヒアルロン酸の保水力により肌が潤うことでキメやツヤも復活。これよにり肌のくすみの改善と透明感のアップに期待が寄せられています。

リデンシティー

「リデンシティー」は肌の中でも特に薄くデリケートな部位として知られる目の周囲に特化したヒアルロン酸。

ゲル状のテクスチャーをしており、麻酔の「リドカイン」が配合されていることから注入時には痛みが抑えられます。目の下のクマは、色素沈着によるもの以外であればこのリデンシティーによって改善が可能です。

頬の内側の脂肪のたるみによって生じるゴルゴ線にも効果を発揮。繊細な目の周囲にも用いることのできる、美しい仕上がりが期待できる製剤です。

RHA1・RHA2

「テオシアルRHA1」と「テオシアルRHA2」は小ジワのほか、目の周囲や目尻、口の周囲、首と首回り、額、眉間などさまざまな部位に適用されているヒアルロン酸。注入した際に皮膚と一体化して同じように伸縮するという特徴を持ち、組織にしっかりとなじんで自然な仕上がりになります。

また、これまでのヒアルロン酸よりも遅く吸収されるので、施術後1年経ったあとでも約75~88%のテオシアルRHAが残っていたとのデータもあります。

ファーストライン

テオシアルは、スイスにあるTEOXANE社が製剤したヒアルロン酸です。唇のシワ部分を改善し、ふっくらと仕上げるのが特徴となっています。従来のヒアルロン酸に比べると、吸収されるスピードが遅いため、効果を長期間持続させることができます。TEOXANE社が行なった実験によると、治療後から1年経っても約75%~88%のヒアルロン酸が残っていることが確認できました。

テオシアルシリーズのファーストラインは、唇といった皮膚の敏感な場所への施術に特化して開発を行なってきました。細かいシワやデリケートな箇所に向いているため、目尻・目の下・上唇線などに適応されます。

ハイアコープ

ドイツのBioScience社が開発したヒアルロン酸です。通常のヒアルロン酸に比べて粒子が10倍もあるので体への吸収が遅く、長期的な効果が持続するにもかかわらず触り心地が柔らかいのが特徴で、持続期間は個人差もありますが、15年程度といわれています。

「ボディ及び、顔面のボリュームアップ輪郭形成用注入剤」として、CEマーク(EUが定めた規格に適合した製品につけられるマーク)の承認を取得しています。[※5]

スタイレージ

フランスのVivacy社が製造しているヒアルロン酸製剤です。

注入したヒアルロン酸の分解を抑えるために2種類の抗酸化剤を配合。注入箇所は見た目だけでなくさわり心地も滑らかな仕上がりになります。リドカイン(局所麻酔剤)も含有されているため注入しているときに痛みが感じにくくなっています。[※6]

スタイレージ・リップス

スタイレージは、フランスのVivacy社が製造するヒアルロン酸製剤です。フランスでは高いシェア率を誇っており、なめらかでありながら持続性が長いのが特徴となります。これまでにも、唇に使用できるヒアルロン酸は多くありましたが、唇専用のヒアルロン酸を出しているのはスタイレージ・スペシャルリップスのみ。

クレヴィエル・コントア

クレヴィエル・コントアは、韓国のAESTRA社と化粧品メーカーのアモーレパシフィックが5年かけて共同研究で開発したヒアルロン酸の製剤です。輪郭形成に特化しているため、ヒアルロン酸史上もっとも高濃度で高密度のあるものとなっています。

また密度が高いため、ほうれい線へ注入試験を行なった際は、2年も持続したと報告があります。変形も少なく、鼻筋も整えることが可能です。

ピュラジェン

ピュラジェンはEU(欧州連合)で一定の基準を満たしているものに付与されるCEマーク取得の注入剤で、鼻からしわまで多くの部位に対応できます。

2004年に欧州向けに展開をはじめた注入剤ですが、従来のものよりも吸収されにくいように特殊な技術で開発されています。

プリベール

プリべ―ルはアメリカの食品医薬品局の認可とCEマーク取得の注入剤です。

注入物自体はとても柔らかいため、皮膚の薄い箇所や繊細な箇所、とくに細かいしわへの施術に使用されます。施術後に赤みや内出血が少ないのも特徴です。

ニューラミス

韓国でシェア率の高いボトックス製剤販売のMEDITOX社が出しているヒアルロン酸です。

原材料は100%日本製。2-ステップクロスリンク架橋構造という技術で滑らかさと持続性を備えた製品で日本人の肌にあうヒアルロン酸と言われています。動物由来成分を使用していないので、アレルギー反応などが出にくく、品質の良さが保障されています。

体質や肌質にもよりますが持続時間も長く、6ヶ月~12ヶ月程効果が続くと言われています。浅いシワから深いシワまで様々なシワへの施術が可能。麻酔も入っているので注入時の痛みが緩和されるそうです。

サージダーム

サージダームはアメリカの食品医薬品局より認可されており、ヒアルロン酸メーカーの大手Q-Med社が展開している注入剤です。

サージダームの大きな特徴は、なんといっても粒子の大きさがあげられます。従来のものと比べて10倍の大きさのため、胸や頬などボリュームを出したい箇所やふっくらさせたい箇所に適しているといわれています。

また、粒子が大きいので、吸収されにくく持続量が高いのも特徴です。

エレべス

Anika Therapeutics社(アメリカ)のヒアルロン酸です。

濃度が28/mlと世界で一番濃いヒアルロン酸です。濃度が濃いことのメリットは、注入した箇所から横にそれて流れてしまわないことです。鼻のように高さが必要な場所や重度のシワ、ほうれい線、ゴルゴラインに向いています。また、体内に吸収されにくく、効果が持続しやすくなります。

ビタールライト

ヒアルロン酸注射の一種ですが、通常のヒアルロン酸注射とはシワの改善メカニズムに違いがあります。

シワのある場所に直接注入してヒアルロン酸に対して、ビタールライトは粒子の細かいヒアルロン酸を真皮に注入し肌全体を活性化させて若々しい肌に改善させるという方法です。

専用のインジェクター(注入器)を使って広範囲にヒアルロン酸を注入します。効果は、約半年から1年持続するといわれ、1回の施術ですぐに肌のうるおいやハリを実感できるという方もいて人気があるようです。

イボアール

LG社が開発した非動物由来のヒアルロン酸で、独自の微生物発酵により製造されています。粒子は小さく均一なのでむらなく浸透し安定性も高く、持続期間も長いという特長があり、鼻やアゴの形成に適しているといわれています。

マクロレーン

ガルデルマ社(スイス)のヒアルロン酸です。

従顔に注入する来のヒアルロン酸に比べて分子が大きいので吸収速度が遅く、効果の持続期間が長いそうです。

顔のしわ取りに使用した場合、通常は持続期間が6~12ヶ月なのにマクロレーンでは1~2年という持続期間を保つと言われているそうです。また、粒子の形を整えることで注入時の痛みの軽減や細い針での注入を可能にしているので肌へのダメージも抑えることができるのも特徴です。

エセレス

日本では長らくエセリスという名前でしたが、これはANTEIS社(スイス)がアジア向けブランドとしてエセリス、欧米向けとしてベロテロという商品名で流通させていた同一商品のヒアルロン酸でした。

現在はMERZ社(ドイツ)に吸収合併されたことを機にベロテロに統一されています。

他のヒアルロン酸では代替できないとまで言われる特徴は、特許を取得している「多重密度化されたヒアルロン酸」。目の周りなどの非常に薄い皮膚に使用してもボコボコせず自然に肌になじむのだそうです。

アケミの総評

アケミ
ヒアルロン酸の種類の多さに驚いた方もいらっしゃるのではないでしょうか!ここで調べて紹介した製剤はごく一部。メーカーの中でも、シリーズでたくさん種類が細々あるので、患者目線ではなかなか選ぶことができないですよね。ただどこの部位に向いている製剤なのか、は調べるとすぐわかることなので、クリニックでどの種類の製剤を使うかはチェックしておきましょうね。
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ヒアルロン酸注射の
クリニック特集

Theoryクリニック

Theoryクリニックの筒井裕介院長

筒井 裕介院長

料金: 1本
43,200円~(税込)

引用元:Theoryクリニック
https://theory-kumatarumi.com/message/

オザキクリニック

オザキクリニックの小崎有恒院長

小崎 有恒院長

                   
料金:1本(0.8cc)
100,000円~(税抜)

引用元:オザキクリニック
https://www.ozaki-clinic.com/doctor/ozaki.html

タカミクリニック

タカミクリニックの高見院長

高見 洋院長

料金: 1本
100,000円~(税抜)

引用元:タカミクリニック
https://www.takamiclinic.or.jp/about/director.php