涙袋形成のヒアルロン酸注射

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涙袋にヒアルロン酸注射をしたアケミさん

涙袋は、目の下の盛り上がっている箇所のことを言います。一般的に涙袋は笑うときや目を細めたときに盛り上がることが多いです。

このページは「涙袋を作りたい」、「もっと立体的にしたい」という方のためのページです。

ヒアルロン酸をいれて盛り上がらせることで涙袋形成ができます。具体的に見ていきましょう。

涙袋へのヒアルロン酸注射はどんな施術?

涙袋ヒアルロン酸注入のイラスト

ヒアルロン酸注射は、極細の注射針で目の下にヒアルロン酸を注入し、涙袋を形成するプチ整形です。ヒアルロン酸自体は、人間の体内に元々ある成分です。

施術時間は数分、数万円で、ふっくらとした涙袋になれてしまうのが特徴です。ヒアルロン酸はどのくらい注入するのか、施術の流れ、リスクなど詳しく説明していきます[※1]

涙袋のヒアルロン酸注入 当日の流れ[※2]

  1. 施術準備
  2. 涙袋へのヒアルロン酸注射はまず麻酔を行います。麻酔クリームや笑気ガスを扱っているクリニックが多いです。麻酔をすることで、注射針やヒアルロン酸の注入時の痛みをなくせます。

  3. ヒアルロン酸注入前
  4. 重力の影響もあるのでリクライニングチェアのようなものに座り、上半身は起きた状態で目元に注射します。

    寝たままの状態で注入すると、涙袋が起き上った時と若干様子が変わるので座って注入、またはチェックするクリニックが大半です。

  5. 注入!
  6. 目を開けた状態でヒアルロン酸を片側ずつ注入します。目を開けたままの方が仕上がりの状態を正確に把握できます。

    このときのヒアルロン酸の入れ方は医師によって様々です。

  7. ヒアルロン酸注入直後
  8. 注入したあとは、指でマッサージして形を整え鏡で確認します。

    この時点では、膨らんだ部分の2割程度がむくみであることを考慮して、ヒアルロン酸をさらに注入するかどうかを決めます。

    また部分的な量や希望していたとおりのデザインになっているかなども確認して調整していきます。左右のバランスやつり合いなどを確認して終了です。

  9. 施術後
  10. ここまで施術時間は短くて15分程度、メイクと洗顔は当日より可能ですが注入部位は1週間程度強いマッサージをしたり強くこすったりないでください。強くこすったり、圧迫するとせっかく綺麗に整えた涙袋が崩れるリスクがあります。

    コンタクトレンズは影響がないのでいつもどおり使用できます。

涙袋のヒアルロン酸注射のダウンタイムについて

ヒアルロン酸注射は施術したその日からメイクも外出も問題なくできるため、基本的にダウンタイムはありません。

ただ注射針での施術になるので、内出血が起こる可能性はあります。血流を良くしすぎると内出血が広まる可能性が高くなるので、施術当日はアルコールや入浴、激しい運動は避けるようにしましょう。

ヒアルロン酸注射による涙袋の内出血

内出血は数日で目立ちにくくなり、基本的に化粧でごまかすことができます。注射針を皮膚に入れる訳ですから、多少の内出血は不可抗力で、必ずしも失敗とはいえません。しかも、涙袋を形成する目の下は皮膚が薄いために内出血が目立ちやすいのです。[※3]

内出血がひどい場合は、ヒアルロン酸の注入部分全体がアザのように内出血してしまうことがあります。そういった状態になると、目立たなくなるまで長くて約4週間かかります。全体的に赤く内出血してしまうと目の下全体がアザっぽくなるので、化粧でごまかすのは難しいです。1週間たっても赤みがひどいままだったり腫れたりしている場合は、内出血ではなく感染症の可能性もあるので不安に思ったら早めに医師に相談しましょう。

我慢できる程度の鈍痛

麻酔で施術中痛みはありませんが、施術後に痛みが出るケースがあります。その理由として、注入されたヒアルロン酸が皮下で広がるために打ち身のときにできるような鈍い痛みがでるのです。

痛みは2、3日ある場合がありますが、時間が経つにつれて痛みがなくなることがほとんどです[※4]。また、ヒアルロン酸の製剤によっては、製剤自体に麻酔が含まれていることがあり、施術前の麻酔クリームなどがきれても痛みを軽減し続けてくれます。

むくみ

ヒアルロン酸はもともと保水(水分を保つ)する特性があるため、注入した箇所のヒアルロン酸が水分を集めてむくみやすくなります。

数日でむくみは解消されますが、目元がむくむと顔の印象が変わるので、結婚式や大事なイベントを控えている人は直前での施術は控えた方がいいかもしれません。また、むくんでしまった場合はむやみにこすらず、時間が経つのを待ちましょう。目の下は特に皮膚が薄く、むくみやすいです[※5]

慣れるまで違和感を感じるかも

体内にある成分といえど、今までなかった箇所にヒアルロン酸が入って来るので違和感を感じる人はいるかもしれません[※6]。多くの方がすぐに慣れますが、なかには1か月以上慣れるまでにかかる人もいます。

涙袋の場合は笑ったり目を細めたりしたときに、目の下に何かある違和感を感じやすいです。ただ、痛みとは別物なので慣れるのを待つしかないですね。

持続期間は半年程度が多い

女性の画像

涙袋へのヒアルロン酸の持続期間はクリニックや医師によって「短くて3か月」や「1年はもつ」など回答が様々で、結局どのくらい効果が持続するのかよくわからないということがしばしばあります。

注入する製剤によって持続効果が変わりますし、もちろん自然と吸収されていくものなので個人差もでてくることからはっきり言えないというのが本当のところではないでしょうか。また、ヒアルロン酸は徐々に吸収されていくものなので、いつのタイミングまでを持続効果というべきなのかあやふやですし、吸収されなくても時間がたつと下に広がりぼんやりしてくることもあります。

目安として、製剤の持続期間をカウンセリングで聞くのが一番参考になるかと思います。カウンセリング時に製剤の種類を聞けば、比較的正確な持続期間の目安がわかるでしょう。

ヒアルロン酸の量は何cc入れるの?[※7]

基本的に、自然な涙袋を形成したい場合は片目に0.1ccずつ、多くて0.3ccも注入すれば十分に涙袋を作ることはできます。派手に大きく涙袋を形成したい場合は0.5cc前後のようです。

どういう涙袋を作りたいのか、そしてあなたの涙袋がもともとどのくらいあるのかにもよりますが、それ以上いれると大きすぎる涙袋になり不自然になる可能性が高いです。実際の注入量は、医師の判断になりますが0.5ccだと多めだなと思って間違いないです。

注入する量としては、涙袋の中央に0.1ccいれます。目頭側や目尻側にも涙袋を作りたい方は、それぞれ目頭・目尻にも0.1ccのヒアルロン酸を注入します。

涙袋形成に向かない人

涙袋は誰でも作ることができますが、形成しない方がいい人もいます。品川スキンクリニックの武内大先生がウェブ上でおっしゃっていたことをまとめると…

目の下のふくらみ(眼窩脂肪)が多い人

ふくらみを取る手術をしてから涙袋を作らないと綺麗に作れないことがあります。

元々涙袋がまったくない人

きれいな涙袋がつくれないことがあります。涙袋が少しでもある人は綺麗にできますが、まったくない人の場合は、ぼんやりして広がった涙袋になってしまう場合があります。

加齢などでたるみが強い人

涙袋を作ることでたるみが目立ってしまう場合があります。

下手な医者にあたると…涙袋の失敗例[※8]

簡単にできてしまうイメージの涙袋のヒアルロン酸注入ですが、医師の技術力が影響して失敗するケースというのもあります。

例えば、「左右非対称 涙袋の大きさが左右で違ってしまった」「全く変化なし またはすぐに元にもどってしまった」「しこりができてしまった」などがあります。

これらは、施術する医師の技術的な問題や経験不足か、診断能力の問題が原因になって起こる失敗例です。

他にもカウンセリング不足がゆえに「思った形にならなかった」というケースもあるので、クリニックは慎重に選ぶこと、そして事前にアフターケアの内容も確認して置くことが肝心です。

上手な医師の見極め方

涙袋形成は、ヒアルロン酸を注入するだけの簡単な施術ですが、トラブルはゼロではありません。特に多いのがデザインに関するもの。思ったような涙袋にならなくて、修正手術を受けている方もけっこういるのです。

もちろん、どこのクリニックでも基本的には患者様の希望に沿った量を注入して涙袋を形成しています。ただ、涙袋のない方や注入したい箇所に注入できるだけのスペースがないなど、施術前の条件は人それぞれです。

納得の仕上がりになるかどうかは、やはりドクターの腕にかかっています。医師を選ぶときに注目したいポイントは次の通りです。

  • 症例数が多い医師を選ぶ
  • カウンセリングで信頼できる医師を選ぶ、少なくとも料金のことばかり話す医師は避ける
  • デメリットやリスクもわかりやすく説明する医師を選ぶ

ドクターだけでなく、クリニック選びも大切です。ホームページだけで決めずにカウンセリングの際にスタッフの対応や雰囲気、アフターケアや保証がきちんとしているかなども確認してください。

わずか数分の施術で済んでしまうヒアルロン酸注入ですが、じっくりと時間をかけてクリニックをえらびましょう。

カウンセリングで気を付けること

涙袋形成のカウンセリングでは、「こうなりたいと思う自分」を正確に伝えることが何よりも大事です。 自分の頭の中にだけにあるイメージは他の人には見えませんから、できるだけ、自分の理想に近いと思うパーツを持った人の写真を持参してください。

写真はできるだけ多いほうがイメージしやすいと思います。「こんなふうにしたい」を正確に伝えることが大事で、なりたくない涙袋も伝えておくとよいでしょう。

あとは、どこにどれだけ注入したらそのイメージに近づけるのか、それは医師が考えてくれます。

そしてもう一つ。聞きたいことはメモして準備していきましょう。はじめてのカウンセリングで、ドクターを目の前にして頭が真っ白。カウンセリングが終わってから、「あれを聞き忘れた!」 なんてことにならないように。ノートでも、メモ帳でも、ケータイのメモ機能でもなんでもいいですからメモしておいて持参してください。

涙袋へのヒアルロン酸の料金相場

ヒアルロン酸は、通常1本(1cc)から販売しているクリニックが多いです。1本の相場は約4~6万円。

注入量が多くて0.5ccしか必要としない涙袋への注射の場合、他の部位と比較すると割高になります。涙袋に注入しきれなかったヒアルロン酸は、他にシワやたるみが気になる箇所に注射したり、保管して次回に使用したり、クリニックによって扱い方に違いがあります。なかには、量り売りのクリニックもあります。

また、一見とても安い価格設定でも、アフターケアに追加の費用がかかる場合や、麻酔代や針代がオプションで必要になるところもあります。

涙袋の注入剤そのものの価格のみで判断をせず、内容を確認し比較するようにしましょう。

涙袋へのヒアルロン酸注入の基本情報まとめ

よりデカ目効果を引き出す涙袋。雑誌のモデルさんも涙袋がある方が多いですよね。そんな涙袋のヒアルロン酸注射の特徴はこちら。

持続効果 1か月~長くて1年
施術時間 約5~10分
ダウンタイム 内出血の可能性あり
相場 3~6万円程度

涙袋に入れるヒアルロン酸(製剤)の種類は?

レスチレン[※9]

レスチレン_ヒアルロン酸引用元:オオサカ堂
(https://osakadou.cool/detail/000897_restylane.html)

レスチレンは、スイスのガルデルマ社が製造販売するヒアルロン酸です。1996年に世界で初めてCEマーク(EUで一定の基準を満たしている物に送られるマーク)を取得した高品質なヒアルロン酸として世界で広く使用されており、70ヵ国以上において2,000万回以上に及ぶ治療実績を誇っているそうです。2015年には高度管理医療機器として、日本の厚生労働省の承認も所得しています。

ヒアルロン酸が比較的硬めのため、持ちがよく涙袋にも適している製剤といわれています。

ジュビダームビスタウルトラXC[※10]

ジュビダームビスタ_ヒアルロン酸引用元:札幌中央クリニック
(https://www.beauty-care.jp/menu/eye/hyaluronic/index.html)

アラガン社(アメリカ)が販売するヒアルロン酸です。アラガン社が独自に開発した技術で自然な仕上がりと長期間の効果持続を実現し、世界でシェア率の高いヒアルロン酸といわれています。

また2014年3月に国内で初めて製造販売承認を取得した安全性の高いヒアルロン酸使用軟組織注入材でもあります。

高分子と低分子のヒアルロン酸が同時に配合されていて、大きさの違う分子が細胞の隙間にしっかり入り込むので、自然なふくらみが長期間持続するのが特徴です。

リデンシティ[※11]

リデンシティ_ヒアルロン酸引用元:品川スキンクリニック公式HP
(https://shinagawa-skin.com/menu/redensity/)

リデンシティは、TEOXANE社(スイス)のヒアルロン酸です。

リデンシティは、目の下などのデリケートな部位への注入に最適なヒアルロン酸で、従来のヒアルロン酸にアミノ酸、抗酸化物質、ミネラル、ビタミンなどの美容成分を配合した新しいヒアルロン酸で、お肌のハリや透明感を出すことも期待できます。

ダナエ・オリジナル[※12]

ダナエは強い弾力と粘性を持った新しいヒアルロン酸と言われています。

バイフェージックというボリュームを出しやすい成分とモノフェージックという粘性のある成分をあわせたヒアルロン酸製剤で、効果が長持ちしやすいと言われています。また、ヒアルロン酸は注入直後は水分を保水してむくんだり本来よりも張っていることが多いのですが、ダナエは術後にそういった萎み(しぼみ)も軽減されるといわれています。

ダナエ・オリジナルはダナエのなかでも粒子が小さいタイプで、涙袋など目の下に使われることが多いです。

他の施術との違い[※13]

涙袋をふっくらさせる施術にはヒアルロン酸注入が多く行われていますが、ほかにも、皮膚を切開して行う涙袋用のプロテーゼの挿入や脂肪注入による施術など、いくつか方法があります。手軽にできるヒアルロン酸注入と他の施術との違いをまとめてみました。

ヒアルロン酸VS涙袋プロテーゼ

涙袋プロテーゼ挿入は比較的新しく、症例数も少ない手術法です。そのため長期経過のデータは少ないのですが、ふっくらした涙袋を半永久的に持続させることができると言われています。

目頭側と目尻側の皮膚の2ヵ所を5~10mm切開して空間を作り、プロテーゼを挿入し、糸で固定します。手術にかかる時間は1時間前後。比較的簡単な方法と言われていますが、メスを入れる方法ですので、ヒアルロン酸注射に比べるとリスクは大きくなります。長い場合はダウンタイムが数週間かかり、傷あとが目立ってしまうケースもあるようです。

顔の表面に傷が目立つ可能性があるため、初めて涙袋の施術をする患者さんの多くは、やはりヒアルロン酸注射を試すことが多いようです。

涙袋プロテーゼ挿入の費用は10万円~40万円。ヒアルロン酸注入と比べると高めですが、注入を繰り返すうちに費用がかさみますし、通院が面倒になったという方が、一度で施術が完了するプロテーゼ挿入を選んでいます。

ヒアルロン酸VS脂肪注入

脂肪注入は、半永久的に効果が持続するといわれています。自分のお腹や太ももなどから脂肪吸引で採取した脂肪を目に下に注入して涙袋を作る方法です。

効果は高いのですが、いくつかリスクやデメリットがあります。

吸引した部位と注入した部位が強く腫れるため、手術後はダウンタイムが必要です。脂肪の正着率には個人差もありますが、注入時の約半分程といわれ、仕上がりを予測することができないというリスクもあります。

また、脂肪を均等に注入するのは難しく、経験と技術を要します。もしデコボコした形になってしまった場合、正着した脂肪を切開手術で取り除かなければ、元に戻すことはできません。

だんだんと体に吸収されて無くなっていくヒアルロン酸に比べると効果も持続性も高いことは大きな魅力ですが、不自然な仕上がりになってしまった場合のリスクは高くなります。また、費用は当然ヒアルロン酸治療に比べて高く、再手術となった場合にはさらに費用がかかります。

アケミの総評

アケミ
私で調べた「涙袋へのヒアルロン酸注射」を以上まとめました!かわいい顔にある代表パーツ、涙袋。いろんなクリニックの施術後の写真を見てみると、本当に成功しているの?と思うくらいパンパンな仕上がりのものもあるけど、涙袋形成はヒアルロン酸注射が主流みたい!もちろん、目元なので特に信頼できるドクターをしっかりと選ぶほうがよいでしょう!内出血するリスクが高いので、2週間くらいダウンタイムがある前提で施術した方が気持ちが楽かも。
涙袋形成以外のヒアルロン酸注射の効果も知りたい方はこちら

本記事の参照元サイト・文献

ヒアルロン酸注射安心して任せられる!仕上がりと安全性を両立する名医達を紹介
       

ヒアルロン酸注射の
クリニック特集

Theoryクリニック

Theoryクリニックの筒井裕介院長

筒井 裕介院長

料金: 1本
43,200円~(税込)

引用元:Theoryクリニック
https://theory-kumatarumi.com/message/

オザキクリニック

オザキクリニックの小崎有恒院長

小崎 有恒院長

                   
料金:1本(0.8cc)
100,000円~(税抜)

引用元:オザキクリニック
https://www.ozaki-clinic.com/doctor/ozaki.html

タカミクリニック

タカミクリニックの高見院長

高見 洋院長

料金: 1本
100,000円~(税抜)

引用元:タカミクリニック
https://www.takamiclinic.or.jp/about/director.php