歯科医師のヒアルロン酸注射の効果は?

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皮膚科や美容外科のイメージが強いヒアルロン酸注射ですが、最近は歯科でも顔のしわ取り施術として導入する動きがあるようです。

通常は美容医療の1つですが、歯科医療の延長として口周りのしわ取りをメニューに加えるクリニックが増えているとのこと。他院との差別化としてヒアルロン酸注射を行っている歯科について、メリット・デメリットなどをまとめています。

歯科で行うヒアルロン酸注射の適法性

近年、歯科治療のメニューとして実施されている口元のヒアルロン酸注射。美容外科医からは違法とする意見も出ており、認められているわけではないといわれています。

歯科でのヒアルロン酸注射の賛否は、1996年に厚生労働省が行った「歯科口腔外科に関する検討会」が始まりです。この検討会では、歯科診療の治療をする部位は口唇、頬の粘膜、上下の歯茎、顎、舌、のど、唾液腺などと決められています。口唇の範囲によって変わってきますが、顔の外側は入らないのではないかという意見も出ています。

現在は賛否両論ありますが、ヒアルロン酸注射を行っている歯医者も多くなっています。

一方、次のような認識もあります

1996年に厚生労働省が行った「歯科口腔外科に関する検討会」では、歯科診療の治療をする部位には口周りが含まれるとしており、解剖学的に考えた場合は鼻の下やほうれい線のしわ取りも対象になることがわかっています。そのため、日本歯科医師会ではヒアルロン酸注射を行うのは違法行為ではないと考えているようです。

ただし議論はいまだに冷める気配がなく、意見は分かれたままです。

歯科治療の延長線としてのヒアルロン酸注射

歯茎へのヒアルロン酸注射

歯科で行われるヒアルロン酸注射は、ゆるんでしまった歯茎の再生に使われることが多くあります。特に歯肉が下がったケースやインプラント手術で歯茎にスキマができた際に有効です。

注射にはドイツで開発された歯科専用のヒアルロン酸が用いられています。

歯茎を上に引き上げたりスキマを埋めたりすることで見栄えが良くなるだけでなく、かみ合わせが改善される場合も。治療と審美の両方で重宝される施術といえます。

施術方法

歯茎にヒアルロン酸を注入する場合、1回の治療で2段階の注入を行います。歯茎に麻酔をかけ、歯に近い部分にヒアルロン酸を注射。その後、歯と歯の間にある歯肉にも少しずつヒアルロン酸を入れていきます。

1回で効果が現れるわけではなく、注入治療を3週間おきに繰り返し行います。3回以上実施することで効果が見込めるでしょう。

メリットとデメリット

歯茎にヒアルロン酸注入を行うことで歯肉を再生できますが、治療にはメリットだけでなくデメリットももちろんあります。

メリット

ヒアルロン酸注射のメリットとして、治療が簡単な点が挙げられます。治療中は痛みがなく、特別な処置も必要ありません。もともと体にある成分なので、アレルギーの危険性もほとんどなし。また、継続して注射すれば持続期間は長くなり、歯周病や歯槽膿漏のリスクも下がります。

デメリット

注入治療を受けるには、歯茎の状態が良くなければいけません。また、人によって効き方はまちまちで、ヒアルロン酸注射の効果が出にくいことも。そのため、効果が出るまで注入する必要があります。しかも時間が経つと体に吸収されてしまうので、定期的に受けなくてはいけません。

美容オタク・アケミの総評

アケミ
ヒアルロン酸注射は美容医療だけでなく、歯科でも行われているんですね。意見はいろいろあるようですが、注入治療は医師の腕が重要な施術なので信頼できるところを選ぶようにすれば問題ないでしょう。個人的には、ヒアルロン酸注射の実績が多いクリニックのほうが信頼できる印象です。経験を積んだ医師ならトラブルが起こるリスクも少なく、副作用や後遺症などの心配もありません。不安なときは、ヒアルロン酸注射の実績が多い美容外科を選ぶのがおすすめですよ。
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